一般社団法人体力メンテナンス協会 岐阜支部長の福田まいこです。
職業柄、多くの人から健康に関する相談を受けるのですが、
大抵の場合お話する前にその方をみていると、どんな不調があるのかがわかってきます。
「肩こり大丈夫ですか?」などと聞くと、「そうなんですよ!昔から辛くて・・どうしてわかるんですか?」と目をまんまるくされます。
しかしこれは、私が皆さんの心を読み取れるエスパーだからでも、
会う前にあれこれ情報収集したわけでもありません。
ただ一つ、カラダをみているからです。
姿勢やカラダの動かし方をみていると、どこに負担が来ているのか、だいたいわかってきます。
これは日常的に人のカラダを見ている人にはわかることだと思います。
右足に重心をかけた立ち方をされていたり、肩が前に入って顔が前に出ていたり、
ヒールをよく履き反り腰であったり。
人にはそれぞれクセというものがあります。
そのクセ故に、負担がかかる関節、筋肉、骨格があるのです。
そして強いては、呼吸の深さ、思考のクセ、心の状態までもみえてきます。
カラダとココロは繋がっていると言いますが、これは本当。
人と目を合わせられない方、ついつい自信なくネガティブにものごとをとらえてしまう方、
いつも他人の評価ばかり気になってしまう方。
私も含め、少なからず皆さん思考(心の動き方)もクセがあります。
体の使い方から心のクセが強くなる場合もあれば、
心のクセから体のクセが強くなる場合も両方。
中には長年不調をもっている方は『それが当たり前』になっているので、不調と気づいていない方もたくさんいます。
とある団体でセミナーをさせて頂いた時に、なにか不調はありますか?という問いに、
1、2人の方が「不調はありません」とお答えになりました。
でも見るからに表情は晴れ晴れとしていません。
(中には本当に不調がない方もいらっしゃいます。その方は表情や姿勢などが違います。)
すると他の方が、肩こりや、腰痛、お腹の脂肪が落ちない、股関節が痛む時がある、花粉症がひどくなった、、
と発言されるのを聞いて、
なんとその方々、全てに首がもげるかと思うくらい頷いているのです。
当たり前のことすぎて、特別感のない不調。
これほどやっかいなものはありません。
不調がない状態を経験してみると、それまで人生の半分くらいを損していることに気がつくと思います。
だって人が使えるエネルギーは、何もしなくても溢れてくるものではないからです。
年齢を重ねるに連れて、エネルギー生産スピードは落ちます。
若い頃の青春時代のように、寝たら回復するような体は、残念ながらいつまでもは続きません。
その貴重なエネルギーを不調というお荷物を抱えて使うなんて、とても燃費が悪いことなのです。
蓄積された不調が、長年連れ添う夫婦のように気にならなくなっても、
意識はごまかされても、体や神経はごまかされないのです。
それが大きくたまると、病気や心の問題に繋がりかねません。
ですので、不調=生きにくさは
早めに手放してしまいましょう。
その為の体力メンテナンスです。
そしてバランスボールは、私があちこちで「これ以上の健康ツールはない!」と言い切るくらい万能な道具です。
値段が高い上に置くと邪魔になる健康器具をあれこれ買う前に、バランスボールが断然オススメ。
そして、今ある体のクセによってついている筋肉や、骨格。
実は今の状態が正しいと誤解しています。
ですのでちょっと整えると、また元の位置に戻そうとします。
(戻りやすい人は頑固者だったりします)
正しい位置はここなんだよ。と、是非日頃から取り入れてみてくださいね。
体を整えると自律神経や心の思考回路もクリアになり、
「旦那さんと関係が上手くいくようになった」「暴飲暴食がとまった」「子どもにイライラすることが減った」「やりたい事が増えた」などなど
当たり前のように起こってきます。
一概には言えませんが、私は余計なものが削ぎ落とされてシンプルに本来の自分が現れた。と思っています。
本来の自分はどんな自分なのか。
出会えることを楽しみにして、体力メンテナンスを始めてみてくださいね。